ブラックジャックのサレンダーを解説

サレンダー(Surrender)とはブラックジャックのルールで、プレイヤーが選択できるオプションのうちの一つです。
この記事では、ブラックジャックのサレンダーについてわかりやすく解説していきます。
ブラックジャックのサレンダーとは?
簡単に言うと、ブラックジャックのサレンダーとはゲームが終わる前に試合を放棄することです。これは最初の2枚の手札の時点で勝つ見込みがないと判断した場合に行います。放棄した場合、プレイヤーの負けが確定しますが、ベットの半分が戻ってきます。
サレンダーの仕組み
ブラックジャックのサレンダーとは、プレイヤーがハンドをフォールドする際に、ベット額の全額ではなく、半分のリスクで済むようにするための戦略です。
例えば、あるハンドに20ドルをベットし、ディールを受けて「16」を持っていたとしましょう。「8」のペアではないのでスプリットはできません。一方、ディーラーは「10」を出しています。
ブラックジャックの基本的なオッズを知っていればこのハンドは不利なことがわかるので、サレンダーすることができます。サレンダーをすると、20ドルの損失の代わりに10ドルの損失で済みます。
ブラックジャックでサレンダーが有効な場合とは?
ブラックジャックの基本的な戦略としては、先述のようなハンドではサレンダーを推奨しています。「16」を持っている場合、ヒットして「21」以下になる可能性は低いです。また、スタンドした場合、「10」を持っていてもディーラーがバーストする可能性はほとんどありません。
また、「15」でサレンダーしたほうが良い場合もあります。サレンダーするかどうかは、「10と5」「8と7」のどちらを持っているかによって決まりますが、数学的にはサレンダーした方が若干有利となっています。
2つのサレンダーの方法
ハンドをサレンダーするには2つの方法があります。レイトサレンダーはディーラーがブラックジャックをチェックした後に行うことができ、アーリーサレンダーはディーラーがチェックする前に行うことができます。
レイトサレンダーは一般的なサレンダーで、カジノのハウスエッジを0.07%から0.09%減少させることができます。
また、ディーラーのエースに対してアーリーサレンダーをするとハウスエッジが0.39%減少、「10」のカードに対してアーリーサレンダーをするとカジノのアドバンテージが0.24%減少、これを合計すると、0.63%という驚異的な減少率になります。
サレンダーの注意点
サレンダーする場合は、初めに2枚のカードが配られたときに最初の行動として行う必要があります。すでにスプリット、ダブルダウン、ヒットしている場合はサレンダーすることはできません。
サレンダーのタイミング
負けが確定している状況では、常にサレンダーするのが適切です。確実に全財産を失ってしまう状況でも、サレンダーをすれば少しでも資金を取り戻すチャンスがあるからです。
ベット額の半分を放棄することにはなってしまいますが、確実に負けることが約束されているハンドであれば、一部といえども資金を取り返すのがベストでしょう。
具体的な戦略としては、「9、K、J、Q、10、A」などの強いアップカードを持ったディーラーに対抗できないハンドの場合、サレンダーすることが好ましいとされています。
なお、サレンダーはハウスルールや使用するデッキ数に影響されます。マルチデッキとシングルデッキでの戦略は大きく異なるので、調整が必要になることを覚えておきましょう。
ブラックジャックのサレンダーに挑戦
1. Blackjack Surrender

プレイテック社が開発したサレンダーバージョンのブラックジャックです。シングルハンドとマルチハンドの両方に対応しており、合計6つのデッキを使用、最大5つのハンドで同時にプレイすることができます。サレンダーの他にもスプリット、ダブル、インシュアランスも可能。ハウスエッジは非常に低く、RTPは99.65%です。
2. Blackjack 21 Surrender 3D Dealer

Casino Web Scriptsが開発したサレンダーができるブラックジャックです。優雅なサウンドの中、3Dのディーラー相手にプレイするのでコンピューター相手ながら本物のカジノにいるような気分になれます。8デッキで、サレンダー以外にもインシュランス、ダブルダウン、スプリットが可能です。
まとめ
サレンダーは一見、弱腰のプレイのように思えて警戒する人もいるかもしれませんが、損失を減らすのに有効なブラックジャックの戦略です。 なお、サレンダーは適切に使用すればプレイヤーに有利に働くという理由から、一部のカジノでは認められていないルールです。そのため、プレイ前にサレンダーが使えるテーブルであるかを必ず確認するようにしてください。